Discharge

おりものの異常(色・におい)

おりものがいつもと違う!

「おりものの量がいつもより多い気がする」「おりもののにおいがキツくて周りにバレていないか不安」

このように、おりものに関するお悩みをお持ちの方は、多いのではないでしょうか。おりものは、下着が汚れてしまったり、においが強かったり、ズボンまで染みるくらい大量だったりと、あまりいいイメージを持っていない方が多いかもしれません。しかし、おりものは、女性にとって重要な役割を担っているのです。ここでは、おりものがもつ役割や、おりものに異常がある場合の色・性状、おりものに異常が生じる病気などについて、くわしくご説明いたします。

ページの監修医師

東京都豊島区の池袋駅前婦人科クリニック加村和雄院長

池袋駅前婦人科クリニック 
加村和雄(かむらかずお)院長

1998年埼玉医科大学医学部卒業。病院やクリニックにて、日本産科婦人科学会専門医として研鑽を重ね、池袋駅前婦人科クリニックを開院。

おりものってどんな役割があるの?

おりものの量と女性の身体の周期

子宮・腟からの分泌物、はがれ落ちた古い細胞などでできているおりものには、女性の身体にとって重要な2つの役割があります。1つ目は「自浄作用」と呼ばれ、おりものに含まれている免疫細胞が、雑菌の侵入や繁殖を防ぐ役割です。2つ目は、精子の侵入を助け、妊娠しやすくする役割です。精子を子宮内に侵入させ、妊娠しやすくするために、排卵期にはおりものの粘り気が強くなります。

正常なおりものの色とにおい

正常なおりものの色は、透明・乳白色・薄いクリーム色です。においはほぼありませんが、おりものは酸性のため、酸っぱいにおいが生じることもあります。排卵期や妊娠時は、おりものの量が増えますが、おりものシートでカバーできる程度のため、それほど心配しなくてもよいでしょう。

【色をチェック】おりものの異常

おりものの異常は、色で見分けることができます。正常なおりものの色は、半透明・乳白色・薄いクリーム色です。ただ個人差があるため、普段のおりものの色を日々確認しておくことが大切です。違和感を覚えた際には比較できるようにしておきましょう。

黄色〜黄緑色のおりもの

下着に付着して乾いたおりものは、黄色っぽく見える場合があります。しかし腟や子宮、卵巣の疾患が原因で黄色~黄緑色のおりものになっている可能性もあります。黄色っぽいおりものの場合は、子宮内膜炎・子宮頸管炎・卵管炎など子宮・卵巣の病気の可能性があります。また黄色~黄緑色のおりものが多い場合は、腟に炎症を起こし萎縮性腟炎・細菌性腟炎・トリコモナス腟炎・淋菌感染症などを発症している可能性があります。

白のおりもの

正常なおりものの色は、透明から乳白色です。そのため、白いおりものが出ている場合は、特にその性状に注意してください。ボロボロとしたカッテージチーズ状・白いクリーム状・酒粕のようなおりものの場合、カンジダ腟炎を発症している可能性があります。

茶色いおりもの

茶色のおりものは、血液が混ざっていることが原因です。そのため生理前や生理後に茶色のおりものが出た場合は、あまり心配する必要はありません。ただし生理前後にかかわらず、茶色のおりものが続く場合は、不正出血の可能性が高いです。子宮筋腫や子宮頚がん、子宮体がんなど何らかの病気が原因となっていることも考えられるため、一度婦人科や医療機関に相談しましょう。

ピンクのおりもの

ピンクのおりものは、血液がごく少量混じっていると考えられます。妊娠初期の着床出血では、ピンクのおりものが生じやすいともいわれますが、生理時以外にピンクのおりものが確認された場合は、その量にかかわらず不正出血の可能性があります。子宮筋腫や子宮頚がん、子宮体がんなど深刻な病気であることも考えられるため、必ず婦人科や医療機関を受診してください。

黒いおりもの

黒っぽいおりものは、体内で古くなって酸化した血液や、多量の血液が混じっていることが考えられます。経血量が少ない月経の初日や後半になると黒っぽいおりものが出ることがありますが、生理が終わっても黒いおりものが続く場合は、不正出血が疑われます

「いつもとおりものの色が違う」と感じたら、池袋駅前婦人科クリニックまでご相談ください。早めに医師の診察をお受けいただくことで、病気の早期発見や早期治療にもつながります。

【性状をチェック】おりものの異常

おりものの異常は、おりものの状態を確認することでも見分けられます。量や粘度、においなど、おりものの性状はさまざまなため、ひとつずつ確認していきましょう。

量が増えた

おりものの量は、生理周期によって増減します。特に、排卵期や生理直前は、おりものの量が増えることが多いです。そのため、おりものの量が増えたとしても、一概に病気とはいえないでしょう。しかし、おりものシートではカバーできない、ズボンまで染みるなど、おりものの量が異常に多い場合は、なんらかの病気の可能性もあります。

においがキツイ・生臭い

おりもののにおいがいつもより強い場合、腟内で雑菌が増殖していることが考えられます。風邪や疲労、ストレスなどの体調変化で免疫力が低下すると、腟内で雑菌が増えおりもののにおいが強くなることがあります。

一時的な症状の可能性もありますが、「魚の腐ったようなにおい」「水っぽく生臭い」といった悪臭が続く場合は何らかの病気を発症していることも考えられるため、早めにクリニックを受診しましょう。

ベタベタしている

ベタベタしたおりものは、排卵日付近に出ることが多いです。排卵期には、精子が子宮に侵入するのを助けるために、透明で糸を引いているような、粘度の高いおりものが生じます。このようなおりものは、2〜3日続くことが多いです。

サラサラしている

排卵期は透明で水っぽいおりものが出ます。しかし排卵期以外で、サラサラとした水っぽいおりものが大量に出る場合は、クラミジア感染症の可能性があります。パートナーとの性行為を避け、早めにクリニックを受診しましょう。

白い塊が混じっている

おりものに白い塊が混じっているのは、カンジダ腟炎の可能性が高いです。カッテージチーズ・酒粕のような状態のおりものに、白い塊が混じっています。この場合、外陰部にかゆみが生じることがほとんどです。早めにクリニックで検査を受けるようにしてください。

いつもと違うおりものはこんな病気の可能性が

おりものの異常は、病気が原因の場合があります。おりものに異常をきたす病気について、原因やおりものの性状もふまえ、くわしく見ていきましょう。

腟カンジダ(カンジダ症)

腟カンジダは、もともと皮膚や口腔内に存在する常在菌「カンジダ菌」によって発症します。カンジダ菌は、身体の免疫力が低下したり、ホルモンバランスが変化したりすると発症しやすく、再発しやすいのも特徴といえます。

おりものは、白いカッテージチーズ状・酒粕状と表現されることが多いです。他には、外陰部のかゆみ・発疹・発赤・腟のヒリヒリ感や熱感・性交痛・排尿痛などが生じます。

腟トリコモナス症

腟トリコモナス症は、トリコモナス原虫に感染することで生じます。トリコモナス原虫が腟に寄生することで、腟の発赤・陰部のかゆみ・圧痛・性交痛の原因となるのです。また、膀胱に感染することで、排尿痛が起こる場合もあります。

おりものは、生臭いにおいがしたり、黄色や緑の泡状のおりものが大量に出たりします。

性器クラミジア感染症

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスと呼ばれる細菌に感染することで発症します。日本で最も感染者数の多い性感染症です。

水っぽくサラサラしたおりものが増えますが、症状が出にくく、感染に気づかないことが多いです。他にも、生理のときのような下腹部の痛みや、不正出血、性交痛などを引き起こします。

淋菌感染症(淋病)

淋菌感染症は、淋菌と呼ばれる細菌によって起こる性感染症です。女性は無症状のことが多いですが、男性には強い排尿痛や、尿道から膿が出るなどの症状が現れます。

おりものは、濃い黄緑色になり、量が増えます。さらに、外陰部のかゆみや腫れ・不正出血・膀胱炎の症状である排尿痛や頻尿などが生じることも特徴です。ただし、女性の症状は軽いことが多いため、気づかない場合もあるでしょう。

子宮頸管炎

子宮頸管炎は、子宮の入り口の子宮頸管に、病原菌が感染することで生じます。原因となる菌は、ブドウ球菌・大腸菌・クラミジア・淋菌など複数あり、原因菌によって、その症状は異なります。なお、クラミジアや淋菌に感染した場合、自覚症状が出にくいといった特徴があります。

おりものは、初期の場合は量が増える程度です。しかし、症状が進むにつれて、黄色〜黄緑色の、悪臭のある膿のような性状のおりものが増えます。その他、下腹部痛・不正出血・性行為後の出血などの症状も現れます。

子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープは、良性の腫瘍のことです。子宮頸管の細胞が増殖し、粘膜が盛り上がることで生じます。ほとんどの場合、無症状で痛みはでません。しかし、ポリープの組織は傷つきやすいため、性行為や運動による刺激などで、出血する場合があります。この出血により、おりものに血が混じったり、不正出血が起こったりする可能性があるのです。

おりものは、感染を起こしている場合、膿が混ざった黄色っぽい性状のことがあります。

子宮頚がん

子宮頚がんは、子宮の入り口付近にできるがんです。初期には目立った症状はなく、がんの進行とともに、さまざまな症状が現れます

おりものは、濃い茶色や膿のような色になったり、水っぽくなったりします。その他に見られる症状は、不正出血や性交時の出血、下腹部や腰の痛みなどです。

おりもので健康状態がわかる

おりもので健康状態がわかる

生理周期・体調によって、性状が異なるおりものは、女性の健康状態を測る大切なツールといえます。これまでお伝えしてきたおりものの異常は、誰にでも起こりうるもので、深刻な病気のサインとなっている可能性もあります。しかし、おりものの異常は、なかなか人に相談しにくいのも事実。そんな時は、どうぞお気軽に、池袋駅前婦人科クリニックまでご相談ください。プライバシーに配慮した環境をご用意したうえで、専門の医師が、患者様のおりものの症状を確認し、適切な検査・治療をさせていただきます。気になる症状がある場合は、お早めに受診してください。

おりものに関するよくあるご質問

生理前におりものが増えるのは病気ですか?
A.生理前におりものが増加すること自体は、特に問題ありません。ただし、おりものの性状が違う、においや色が違うといった場合には、病気が隠れている可能性があるため、当院までご相談ください。
おりものに血が混じっています。受診したほうがいいですか?
A.生理前や生理後のおりものに血液が混じる場合は、経血の影響が考えられるため、それほど心配する必要はないでしょう。しかし、生理以外の時期に、おりものに血液が混じっている場合は、着床出血のほか、病気の可能性があります。そのため、おりものに異常がある場合は、早めにクリニックを受診してください。
おりものシートで皮膚がかぶれた場合、婦人科と皮膚科どちらに行けばいいですか?
A.おりものシートで外陰部がかぶれた場合、婦人科を受診するほうがよいでしょう。婦人科であれば、外陰部だけでなく、腟内のトラブルに関しても幅広く診察できます。また、外陰部にかゆみを伴う場合は、何らかの病気の可能性もあります。外陰部がかぶれているだけと放置せず、早めにクリニックを受診するようにしましょう。
パートナーがクラミジアに感染し、私自身水っぽいおりものが増えました。私も感染しているのでしょうか?
A.パートナーがクラミジアに感染している場合は、ご自身も感染している可能性が高いといえます。クラミジアは無症状のことも多く、自分では感染に気付きにくい病気です。またクラミジアは、他の性感染症と併発していることが多いため、パートナーの感染が判明したら、すぐに検査を受けましょう。池袋駅前婦人科クリニックは、性感染症の検査も行っているため、違和感がありましたら、お早めにご相談ください。

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  • 2021/07/01