Phantom pregnancy

想像妊娠とは

「生理こない」妊娠超初期の思い込み?想像妊娠とは?症状について

生理が来ないけど、妊娠に確信が持てない場合の見分け方を、医師が解説!

「生理がこない……」「生理が遅れてるし、なんだか調子が悪い」

生理が予定日になってもこないと、不安になるのではないでしょうか?なんとなく心当たりのある方はもちろん、全く身に覚えがなくとも、生理の遅れは女性を不安にします。

「なんかの異常かも?」「もしかしたら妊娠?」

生理予定日を1週間過ぎたころには不安は募り、いても立ってもいられなくなる方も多いはずです。

そこでここでは、妊娠超初期かもしれないという思い込みからくるさまざまな症状と、本当の妊娠初期の症状の違いや見分け方などについてくわしく解説します。

ページの監修医師

東京都豊島区の池袋駅前婦人科クリニック加村和雄院長

池袋駅前婦人科クリニック 
加村和雄(かむらかずお)院長

1998年埼玉医科大学医学部卒業。病院やクリニックにて、日本産科婦人科学会専門医として研鑽を重ね、池袋駅前婦人科クリニックを開院。

想像妊娠とは?

“想像妊娠”という言葉を知っている方も多いでしょう。テレビといったメディアでも、取り上げられることが多くなっています。では、想像妊娠とはどのような状態を指すのでしょうか?

「想像妊娠=偽妊娠」といいます

想像妊娠は、医学的には“偽妊娠”(Pseudocyesis)といい、心身症状の一種と考えられています。実際に妊娠していないのに、妊娠超初期のようなさまざまな心身の兆候が現れ、あたかも妊娠しているかのような錯覚を引き起こすのです。

その症状は、本当に妊娠しているかのようにリアルで、本人も「妊娠した」と強く確信するほど似通っています。しかし、医師によって「妊娠していない」という事実が告げられると、それまで現れていた妊娠の兆候はまたたく間に減退していき、想像妊娠は終わりを迎えます。

想像妊娠を終わらせるために大事なことは、「妊娠していない事実を受け入れること」とされ、ご本人の受容の気持ちがとても大切。受容するためにも、専門家である医師の言葉や、胎児や胎嚢(たいのう/赤ちゃんを包む袋)の写らないエコー写真といった確かな証拠のようなものが必要になります。

実は、この想像妊娠が起きる明確なメカニズムは解明されていません。
しかし、「妊娠したかも?」という強い思い込みによって、身体や心にさまざまな妊娠初期様の症状が起こるのは事実です。

また、想像妊娠は、ヒトだけでなく犬やウサギなどの哺乳類に起こるとされていますが、動物に起こる想像妊娠も、その原理は不明となっています。

「想像妊娠はよくある?」起きやすいのは?

想像妊娠は妊娠に対する強いストレスが一因ですが、性格も相まって引き起こされる可能性が

想像妊娠を起こしやすい方は、以下の2通りの思いや感情を持っている方です。

  • ・「どうしても赤ちゃんが欲しい!」「周囲から子どもを期待されている」と妊娠を強く望んでいる
  • ・「絶対に妊娠したくない!」「避妊に失敗したかもしれない……」と妊娠に対して恐怖心がある

これらは、正反対の感情ですが、こうした“妊娠に対する強いストレス”が想像妊娠の原因とされています。加えて、思い込みが激しかったり、神経質で思い詰める性格だったりすると想像妊娠を起こしやすくなるのです。妊娠への願望やその逆の恐怖心が引き金となり、心身症の一種である“偽妊娠”が起こりやすくなるといえるでしょう。

男性に起こることがある?

想像妊娠は男性にも起こるとされています。妊娠中の妻やパートナーを気づかい、心配するあまり、女性と同じような妊娠初期の症状が起こるのです。

想像妊娠をしてしまう男性は、人に対する共感力が高くて、繊細な性格の持ち主に多いとされ、親になることへのプレッシャーも見逃せない要因といえます。女性ほど顕著な症状が現れないまでも、つわりに似た気分不快や吐き気は、比較的よく見られる症状です。

男性の想像妊娠は女性の症状が軽くなると、それに比例するように軽快します。女性の出産が完了すれば、男性の症状も落ち着いていきます。

想像妊娠によって起こる症状について

想像妊娠で起こる症状は、つわりに似た吐き気・少量の出血・生理の遅れ・熱っぽさやだるさなど、やはり妊娠によく似た症状が出る

想像妊娠をすると、どのような症状が現れるのでしょうか?ここからは、よく起こりがちな症状についてくわしく見ていきます。

つわりに似た気持ち悪さや吐き気

「妊娠している」と強く思い込むことで、ホルモンバランスが崩れたり、自律神経が乱れたりしてしまいます。

特に自律神経は、ストレスによってたやすく乱れてしまうものです。ホルモンバランスの変化もつわりのような症状を起こしますが、自律神経の影響も見逃せない要因といえるでしょう。

「生理がこない…」生理の遅れ

生理がこなかったり、遅れたりするのもホルモンバランスが影響しています。「生理がきてほしくない」、「生理が早くきてほしい」、これは反対の感情ですが、どちらも強く思い込むことでストレスになるのです。

着床出血のような少量の出血

妊娠すると超初期症状として、「着床出血」が起こることがあります。生理前にも少量出血することがあるので、妊娠による着床出血なのか生理前の出血なのか、判断することは困難です。

しかし、少量の出血がない=着床出血がないから妊娠していないと決めつけるのはNG。着床出血を起こす方は25%程度とされており、一般的にあまり多くないからです。

妊娠超初期に起こるだるさや熱っぽさ

熱っぽさがあるとだるくて、体調不良を意識する方が多くなっています。想像妊娠が起こるとホルモンバランスが崩れて、体温が高くなる傾向にあります。実際に熱を測ると平熱よりやや高く出ることがあり、ますます「妊娠している」と思い込んでしまう方が多いです。

妊娠超初期の症状をチェックしてみよう

ここまで想像妊娠の症状を見てきましたが、本当に妊娠しているときの症状を確認しておくことも大切です。妊娠したかもと考えている方、妊娠が疑われる方は、ぜひセルフチェックしてみましょう

  • おりものの量が増えた・性状が変化した
  • 生理予定日前後に少量出血があった
  • 腹痛違和感がある
  • 吐き気胃部不快感(むかつき)。げっぷがある
  • おっぱいが張る・痛い
  • むくみが気になる
  • 身体のだるさがあり、気力がわかない
  • 強い眠気がある
  • 食欲がなくなる or 食欲旺盛になる
  • 頻尿になりトイレが近い
  • 立ちくらみやめまいがありふらつく
  • 微熱があり、熱っぽい
  • 不安になったり、イライラしたり情緒不安定になる
  • □生理予定日を過ぎても生理がこない

これら14のチェック項目で当てはまるものが多ければ多いほど、妊娠している可能性が高くなっています

想像妊娠と妊娠の見分け方は?

では、どのように想像妊娠と真実の妊娠を見分けるのでしょうか?ここでは、2つの方法について解説します。

「妊娠かも?」基礎体温を測る

基礎体温を計測している方であれば、高温期が持続している状態を示しているとき、妊娠している可能性が高いです。プロゲステロンには体温を高くする作用があるため、妊娠初期には高温期が続くことになります。

その反対に、妊娠していないのであれば、排卵後1週間を過ぎたあたりでプロゲステロン(黄体ホルモン)が減少していきます。そうなると、体温も高温を示さなくなるというわけです。

しかし、基礎体温をもともと測っていない方や、普段から低温期と高温期がはっきりしない方は、体温から妊娠と想像妊娠を見分けることは難しく、あくまでも目安の一つといえるでしょう。

症状がある場合は妊娠検査薬でチェックを!

妊娠検査薬の制度は高く、99%の確率で判別できるが、それはきちんと用法を守った場合。

妊娠か想像妊娠か、はっきり見分ける手段が妊娠検査薬の使用です。妊娠検査薬の精度は高く99%とされています。

ただしこれは、きちんと使用できる期間や用法を守ったときの数字です。焦るあまりフライングで検査可能期間よりも早く検査した場合は、正確な結果は得られません。

生理開始予定日の1週間後以降が検査可能な期間となっており、これより早く行ってしまうと妊娠していても陰性=妊娠していないという結果が出る可能性が高まります。妊娠検査薬で妊娠の有無を判断するときは、必ず検査可能な期間に用法を守って行いましょう

「予期せぬ妊娠…」そのときは

想像妊娠は妊娠を心待ちにしている方、妊娠はしたくないと思っている方、どちらの方にも起こる現象です。

予期せぬ妊娠をした、今は妊娠を望んでいないという方もいるでしょう。妊娠検査薬で陽性反応が出た方は、出産をする、出産はしないに関わらず、まずは医療機関を受診しましょう。

妊娠中は妊娠週数がとても大事な意味を持ち、妊娠週数を把握することが大切です。妊娠週数の確認は、婦人科や産婦人科で超音波検査によって確認します。はっきりと妊娠を認めるのは、胎嚢(たいのう/赤ちゃんを包む袋)を確認したときです。この診断は妊娠5週目となっています。

もし、望まない妊娠をしてしまったとしても、妊娠週数の確認は必ず行ってください。人工妊娠中絶を選択する場合、手術可能な期間が法律で定められているからです。伸ばし伸ばしにしていて妊娠週数が進んでしまった、受診をためらっているうちに中絶手術が受けられなくなったということもあります。

1人で抱え込まないで相談を!

想像妊娠は誰にでも起こりえます。想像妊娠かもしれない、妊娠した可能性がある、そんなときは、お一人で悩んだり、抱え込んだりせず、池袋駅前婦人科クリニックにご相談ください。

当院は、日本産科婦人科学会専門医である院長をはじめ、看護師やスタッフ一同、心を込めて患者様の心と身体のケアに努めています。お気軽にご連絡ください。

妊娠超初期の思い込み「想像妊娠」に関するよくあるご質問

想像妊娠でお腹が大きくなることはありますか?
A.想像妊娠でお腹が大きくなったと感じる方も稀にいらっしゃいます。 もちろん、赤ちゃんがいるからではなく、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れによって、便秘になったり、それに伴いガスが溜まったりするためです。 こういった症状を、腹部膨満感といいます。お腹の張りを気になさる方も多いです。
想像妊娠かもしれなくて、妊娠検査薬を使用しました。陰性だったのですが、診てもらえますか?
A.はい。想像妊娠を疑って妊娠検査薬を使用しても、なかなか安心できない方もいらっしゃいます。 本当に妊娠していないのか、超音波検査(エコー検査)によって、目で見て確認することが可能です。ご心配やご不安がなくなるよう、ぜひ池袋駅前婦人科クリニックにご相談ください。
妊娠超初期かもしれない症状があり、生理もこないです。思い込みなのでしょうか?
A.思い込みで想像妊娠をしている状態なのか、本当に妊娠されているのか、検査や診察をしてみなければ診断できません。 まず、妊娠検査薬を使用してみることをおすすめします。 もし、心配な気持ちがある場合は、遠慮することなく、池袋駅前婦人科クリニックにご来院ください。妊娠していても、想像妊娠でも精一杯サポートさせていただきます。
想像妊娠でもつわりがあることはあるのでしょうか?
A.はい。想像妊娠でもつわりのような症状がみられることがあります。強い思い込みによるホルモンバランスや自律神経の乱れが胃腸症状を引き起こすのです。 症状がつらい、妊娠かそうでないか判断のつかない場合は、お気軽に池袋駅前婦人科クリニックにご連絡ください。
想像妊娠の治し方はありますか?
A.はい。想像妊娠をもっとも効果的に治す方法は、「わたしは妊娠していない」という事実を認めること、受容することです。 妊娠検査薬で陰性の結果を見たり、エコー検査で妊娠していない写真を見たりすることで、はっきりとした結果を確認し、ご自分でその結果を納得することがとても重要になってきます。 池袋駅前婦人科クリニックは、妊娠の有無を確認し、想像妊娠を治すお手伝いが可能です。ぜひ、当院にご相談ください。

News

お知らせ

  • 2021/07/01